こんにちは
「さぁ、起業するぞ!」と思っては見たものの、
やはり初めて起業には
「様々なリスクがあって中々前に進まない」という方も多いのではないでしょうか。
それでは、具体的に起業にあたっての「リスク」はどのようなものがあるでしょう。
また、「リスク」に対する対策はどのようなものがあうでしょう。
ここでは起業に伴うリスクを6つに分類して、その対策について
解説して参りたいと思います。
目次
1.法的リスク
リスク1は法的リスクです。
主なものとしては
- 許認可などを知らず結果的に法に触れてしまったケース
- 契約に関するトラブル
- 損害賠償
などがあげられます。
法的リスクの対処法としては、
あらかじめ専門家に相談し”コンプライアンスを徹底する”というのが一般的ですが
事前に専門家との人脈を持っておいて、
いつでも相談できる体制を持っておくことが重要になってきます。
具体的には起業前に士業が集まる交流会やセミナー、
またはSNSなどで事前につながっておくのがよいです。
2.金銭的リスク
金銭的リスクは最も関心が高いリスクではないかと思われます。
主に
- 売上不足
- 売掛金回収
- 税金、資金繰り
この3つが金銭的リスクにあげられます。
取引先を慎重に選ぶとか、借りられるうちに融資を受けておくなどの
対処法があります。
具体的な金銭的リスクについては別途、スペースを割いて解説していきます。
ここでは金銭リスクに挙げられるのは3つのことがあるという
理解をしてください。
3.雇用リスク
雇用に関するリスクも考えられます。
- 給与トラブル
- 責任トラブル
- 労務トラブル
以上が雇用トラブルの代表的なものです。
雇用の際の充分な話し合いと、事前の専門家(社会保険労務士)への相談が大切になってきます
4.事故・災害リスク
文字通り事故、災害に対するリスクです。
- 労働災害事故
- 自動車事故
事故・災害に関するリスク対処法は保険加入を検討するのが良いと思われます。
5.健康リスク
こちらも起業だけのリスクというわけではありませんが、
事業主となったなら今まで以上に健康には留意しなければなりません。
仕事に支障きたすようですと、たちまちに収入が減少します。
- 体調不良
- 入院
これらの健康リスクに対して定期的な健康診断を受診したり、
日々の生活習慣に留意する必要があります。
6.規模的リスク
こちらは事業規模を拡大する際に発生するリスクです。
- 目が行き届きにくい
急激に拡大するのは避けて、計画的に、段階的に拡大していきましょう。
リスク対策
それでは、これら6つのリスクに対する対策にはどんなものがあるのでしょうか。
個人起業
6つのリスクのうち個人起業であるがゆえ回避されるリスクがあります。
雇用や規模に関するリスクは個人起業の場合はリスクがありません。
特に50歳からの起業を目指す場合は、
このリスク対策という意味からも個人起業(一人起業)が良いでしょう。
複数のキャッシュポイント
事業運営は魅力的なビジネスであったとしても、
軌道に乗る前に手元の現金がなくなった時点で強制終了になります。
この金銭的なリスクを回避する対策として、複数のキャッシュポイントを持つことをお勧めします。
複数のキャッシュポイントといっても、さまざまなビジネスに手を出すのではなく、
前職時代に培ったスキルを活かしたり
起業して始める事業の関連ビジネスにも目を向けてみるのが良いと思います。
また、例えば物販の場合は店舗での対面販売の他に、
自社サイト+ECサイトでの販売のパターンを持てば、それだけでキャッシュポイントは増えます。
これから始めたいビジネスが安定的に利益を出すのに
1年くらいかかるというケースはざらに見受けられます。
そんな場合でも複数のキャッシュポイントがあれば、
焦って結果を求める必要がなくなり、精神的にも楽になります。
キャッシュポイントは複数持つべきです。
軌道に乗るまでは身軽な状態で
先に書きましたように
50歳を過ぎてから、初めての起業をするのであれば一人起業をおすすめします。
なぜなら、安定した売上が計上できるまでは、
ある程度の期間的な余裕を持ったほうがよいので
役員報酬や給与は必要最小限に抑えたほうが良いからです。
起業してから3年経って生き残っている会社は
3~4割程度(中小企業白書より)というのが現状であるため
身軽な規模で始めることが、成功への近道と言えるからです。
柔軟に方向転換を
リスク対策として当初の計画に固執しないという柔軟性を持つのは非常に重要です。
そもそも物事が計画通りに進むというのはレアなケースです。
ましてや初めての起業の場合はいうまでもありません。
思ったより物事がうまく進んでいないと感じたら、すぐにアプローチを変えるべきです。
あれこれ試行錯誤するのが常であることを肝に銘じましょう。
それには相談者を持ち、PDCAのサイクルを素早く回すことを常に意識して実践することです。
昔から、
「起業するときには、3種類のビジネスをそれぞれ7種類の売り方で売ってみろ」といわれています。
ダメだったら素直に方向転換する柔軟性と発想力が
優れた経営者に求められる素養であることは間違いのないことです。
まとめ
起業におけるリスクと対策について解説してまいりました。
リスクは大きく6つのリスクに分類されます。
- 法的リスク
- 金銭的リスク
- 雇用リスク
- 事故・災害リスク
- 健康リスク
- 規模的リスク
このような6つのリスクに対して、
特に50歳から起業する場合は個人起業(一人起業)は雇用と規模的リスクに対して
既に対策がとれた起業スタイルといえます。
その他、金銭的リスクに対しても役員報酬、給与の面でメリットがあると言えます。
金銭リスクについての対策の詳細は、改めてスペースを設けてお話いたしますが、
これから起業を目指す50歳前後の方にとって個人起業(一人起業)は最も賢明な選択です。
是非、起業を志すのであれば身の丈経営の個人起業を優先に考えてみてください。
この文章を読んでいただいてありがとうございました。