こんにちは
50歳以降の働き方に関して
スモールM&Aという選択肢があるということを
今日はお話したいと思います。
スモールM&Aをご存知でしょうか?
言葉だけは聞いたことがあるという人も
多いのではないでしょうか。
一般的なM&Aは、対象企業に年商数億円規模の
大企業が含まれる合併買収を指しています。
それに対してスモールM&Aは中小企業や個人事業主など
小さな会社同士が対象となる小規模な企業買収のことを
指しています。
現在では、売買価格が数千万、数百万というケースの
スモールM&Aも数多く存在しています。
ゼロから事業を立ち上げるのではなく
既に存在している事業(会社)を買取って
自分のやりたいようにカスタマイズするという考え方です。
セカンドライフを自分の好きなことやできることで
”起業にチャレンジてみたい”というゼロイチ起業の他に注目されている
新しい働き方の選択肢「スモールM&A」=事業承継について
解説してまいりたいと思います。
目次
1.「スモールM&A」のメリット
セカンドライフを自分の好きなこと、得意なことで起業したいと思っても
ゼロから事業を立ち上げるには当然様々なリスクが待ち受けています。
そのリスクを回避するだけの自信が持てず
結局は現状のままサラリーマン生活を継続しているという人が
多いように思われます。
『スモールM&A』はそんなゼロイチ起業に比べ
既に稼働している企業(事業)を買収するのですから
買収または事業承継するような企業は
すでに初期稼働におけるリスクをすでに乗り切ってるわけです。
それでは売り手側、買い手側の視点からのメリットを見てみましょう。
- 売り手側
何といっても売却益を得ることができるのがメリットです。
赤字企業の場合は損失補填も可能です。
引き継ぎにより、後継者も確保できますし
自社で働いてくれていた従業員の雇用も守ることができます。
取引企業も、取引先を失わずに済むというメリットもあります。 - 買い手側
前にも述べたように
ゼロからの着手ではなく、すでに事業基盤やフローが確立された状態の
事業を運営することができます。
そのため、早期に稼働状態に乗れるのが大きなメリットと言えます。
また、稼働後に自身の思う様に事業の内容をカスタマイズできるという
自由さもあるのがスモールM&Aのメリットといえるでしょう。
2.スモールM&Aが増えている理由
スモールM&Aが加速している現状をご存知でしょうか?
日本経済新聞電子版に以下のような記事がありました。
大廃業時代の足音 中小「後継未定」127万社
中小企業の廃業が増えている。
後継者難から会社をたたむケースが多く、
廃業する会社のおよそ5割が経常黒字という異様な状況だ。2025年に6割以上の経営者が70歳を超えるが、
経済産業省分析では現状で中小127万社で後継者不在の状態にある。優良技術の伝承へ事業承継を急がないと、日本の産業基盤は劣化する。
「大廃業時代」を防ぐ手立てはあるか。出典 2017/10/6 1:27日本経済新聞 電子版
中小企業が大半を占める日本ですが
経営者自身の引退時期が迫り事業承継の必要性が出てきても
引き継ぐ人材が見つけられないケースが増えています。
そこで、スモールM&Aがその解決策となっているわけです。
3.スモールM&A案件の探し方
需要が多いというスモールM&A案件ですが、どのように探せばよいでしょうか。
スモールM&Aを探すには
- M&A仲介会社
- 商工会議所
- 事業承継・引継ぎ支援センター
- マッチングサイト
- 士業事務所
- 知人の紹介
以上の6つのチャネルがあります。
ひとつひとつ見ていきましょう。
M&A仲介会社
M&A仲介会社はグーグルなどで検索することができます。
選ぶポイントとしては
1.売り手に親身なアドバイザリー型か確認する
2.自身の希望と同じ規模のM&A実績があるか確認する
3.業界特化型か非特化型かを判断する
4.着手金アリかナシかを確認する
以上のポイントに沿って選択するとよいでしょう。
M&A仲介会社は、「仲介型」と「アドバイザリー型」の
2つの種類に分けられます
・仲介型
売り手と買い手との間に立って
中立的にM&Aを成立させようとするM&A仲介会社
・アドバイザリー型
売り手・買い手のそれぞれからM&Aを依頼されて
依頼主の希望通りになるように交渉を進める。
それぞれ以上のような特徴がありますので
よく吟味したうえでご自身の希望に会った形態を
選択するようにしてください。
商工会議所
商工会議所もスモールM&A案件を扱っています。
年会費は発生しますが、負担額は小さいため入っておいて損はないでしょう。
売り手企業を紹介してもらうことができますし
事業の引き継ぎに関するアドバイスや情報提供も行われています。
事業承継・引継ぎ支援センター
事業承継に対する支援に特化されますが、
低コストでM&A引き継ぎ先の紹介や、M&A案件化のサポートを受けることができます。
マッチングサイト
インターネット上で探せるため、
忙しい人でも時間や場所を問わず探せるのがメリットです。
対象企業の業種、拠点を置いている場所、財務状況、譲渡額など
売り手や買い手の詳しい情報まで入手することができます。
- 主なマッチングサイト
トランビ
https://www.tranbi.com/
M&Aダイレクト
https://macloud.jp/
士業事務所
最近はスモールM&Aを扱う士業事務所が増えてきました。
グーグルなどで事業承継をキーワードに検索してみると
良いでしょう。
知人の紹介
知人の紹介があるとスムーズに核心の話ができるのがメリットです。
日頃から、スモールM&Aの案件を探していることを
アナウンスしておくことが、案件発掘のキーになります。
まとめ
50歳起業のひとつの形として、
会社を買うという選択肢スモールM&Aについて解説してきました。
スモールM&Aのメリットとしては
- 準備期間を短くして早期に稼働できる
- 事業をカスタマイズできる
というメリットがあります。
スモールM&A案件を探すためには
- M&A仲介会社
- 商工会議所
- 事業承継・引継ぎ支援センター
- マッチングサイト
- 士業事務所
- 知人の紹介
以上の6つのチャネルを精査することで
自身が希望する案件にたどり着くことができるでしょう。
是非、スモールM&Aという選択肢も取り入れて
自己実現を果してください。
応援しています。
この文章を読んでいただいてありがとうございました。